JOURNAL

2021年1月1日

2021年 あけましておめでとうございます 〜恐竜編〜

※こちらの記事は、2020年お正月にお世話になった方々に送らせていただいた、カニカピラからのお年賀メールの内容になります。

あけましておめでとうございます。

2021年も明けてあっという間に一ヶ月が経ちまして、やや遅めのご挨拶ではありますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

ご無沙汰しております。カニカピラの姉川と、姉川です。本年もよろしくおねがいします。

私事ですが、昨年の6月に第二子の姉川が産まれ、長男の姉川も6歳になり、姉川家は姉川が増えて大賑わいです。

また、休日は姉川を姉川に預けて、姉川を連れて姉川は週末に国立科学博物館や化石掘りに出かけています。

そんな中、姉川は恐竜の奥深さと楽しさに気づいてしまったのです。

昔から、子どもたちに人気の恐竜、

現世の哺乳類からは想像できないくらい大きくて、少し怖いイメージ…。

 

でもよく知っていくと…

「現代を知るヒントがたくさんつまった教材コンテンツじゃないか!」

「恐竜の今って、すごくおもしろいじゃん!!」

と思うようになりました。

でも、その本当の魅力を教えてくれる教材は意外と少なく…。

 

図鑑やテレビで伝えられるCG動画ももちろん良いのだけど、

もう一歩掘り下げた教材コンテンツがあっていい。

無いなら作って その魅力をもっと教えてあげたい!

と思い始めてしまったが最後…

その作った恐竜コンテンツで自信をなくしてしまいがちな凸凹のある子どもたちに世界への好奇心の入り口として届けたい…!

自然科学って面白いよ!と教えてあげたい…!

 

と、あれこれ考えるようになりました。

 

そこで…。

 

毎年カニカピラでは、お年賀メールとしまして、みな様に新年のご挨拶をお送りしているのですが、

 

今年は、干支の丑などはガン無視して、恐竜を学ぶことの楽しさをいくつか紹介させていただければと思っています!

 

今年は恐竜元年だ!!!

伝われ、恐竜の魅力!!!!!

 


 

46億年。リアルの果ての”今”

 

それでは早速お話しても良いでしょうか?

 

恐竜が隕石で絶滅したのは有名な話ですが、

実は、絶滅ではなく一部の竜盤類が鳥へと進化した!というのが定説になっているんです。

 

つまり、そこら中をとびまわっているカラスやスズメは恐竜の直系の子孫にあたるというのです。

多くの生命が消えた6600万年前のチュクシルーブ隕石の衝突を生き延びた一部の恐竜は、適者生存を繰り返しながら、今を生きています。

 

 

恐竜の進化の流れと、ここまでのSTORYを想像できるということは、

 

今そこにいる生物について、僕たちが生きている数年、数十年をはるかに凌駕する時間と命の切磋琢磨をイメージできるということなんです。

 

地球の歴史である「46億年」がイメージできると時間の流れが一気にゆるやかに感じますね。

イメージするということは、目には見えない背景の物語を想像し、自らのVISIONに組み込むという作業です。

 

 

VISIONとは、7万年前に起きた認知革命によってホモ・サピエンスが獲得した能力で、目に見えないもの、虚構をイメージする力です。国も宗教もお金も、ぼくたちは虚構をVISIONによってイメージすることで、共同幻想を生きていると言われています。

 

 

ですから、スズメやカラスだけでなく、人間をふくむすべての生きとし生けるものが持つ、当たり前にある背景の物語をVISIONに組み込むことは、生命の営み=進化というSTORYを自らの世界観に組み込む作業なのです!

 

それは、ロマンという曖昧なものではなく、科学的なエビデンスのある研究成果であり、なにかを想像しVISIONを描く時の基礎知識と呼ぶべきものと考えます。

46億年のリアルの果てに今があり、ぼくらの手には次の一手を打つ手札が握られている。

 

イメージできるとこんなワクワクすることはありません!

子どもたちが描くVISIONもきっと変わってくるはずです!


 

恐竜パイセンとぼくら(ホモ・サピエンス)

 

鳥の祖先は恐竜だった!というのは定説になりましたが、

恐竜がなぜ鳥になったのか?正確な理由まだ見つかっていないようです…。

 

  • 恐竜が酸素の少ない時期に暮らしていたため、気のうを発達させた。
    (気のうとは、鳥や恐竜が持っている呼吸を助けるための空気の袋です)
  • 骨の中に気のうをつくったので、骨の構造がとても軽くなった。
  • ディスプレイ用、体温維持用だった羽毛を飛ぶために進化させた。
  • 歯を無くし、クチバシを持ち、砂嚢を持つことで羽化までの時間を短縮した。

 

などなど、様々な偶然、必然の理由が重なり合い…

壊滅的な地球を生き抜く理由になったのではないか!?なんて言われています。

ぼくらは人間を超優秀な生命進化の最新型として認識しがちですが、

それは大きな誤りです。

 

例えば、鳥はウンチとおしっこが同じところから出るって知ってますか?

 

なんだか、汚いなーとか思うかもしれませんが、これも効率よく進化した結果のたまもののようです。

 

人間は体に毒になるものを、尿素として取り除いておしっこにしていますが、鳥は同じことを尿酸という水に溶けにくい結晶にして排出しているらしいです。ちなみに鳥のうんちの白い所がおしっこです。

 

人間は毒素を出すために、毎日たくさん水分を摂取し1.5リットルものおしっこをしていますが、鳥にはそんな非効率な行為は不要。明らかに鳥のほうが効率良く進化し、地球の環境変化に最適化されていると思います。

 

人間よりも遥かに長い間地球で繁栄した(今もしている)恐竜を知れば知るほど、ホモサピエンスが、まだまだの存在で、たまたまいい感じになっているだけ、ということがわかってくるのです。

ぼくらホモ・サピエンスは、7万年前のアフリカの片隅で、VISIONを共有できるようになり、せいぜいここ500年、科学を進歩させていろいろ見通せている!という気になっているだけ…


もし、小惑星の衝突や地球規模の火山噴火といった、これまで地球の歴史で何度も繰り返されてきた70%以上の生物が死に絶えるような絶滅のタイミングに遭遇したら、ひとたまりもないかも…しれません。怖過ぎサウルス…。

地球生物代表としての恐竜という比較対象を知ることで、人間についてもっと知りたい、学びたいと思わせてくれるのも、恐竜を知ることで磨かれていく感覚だと思います。

 

プルルルル……ッ プルルルル……ッ

 

…すみません。少しお電話でても良いでしょうか?

 

はい。………はい。

 

あーその件でしたら。

 

……はい。そうでございます。


研究者と表現者がいたから

愚鈍な爬虫類から、温血で活発な鳥類としての恐竜へ。恐竜はイメージを変えてきました。そこには発掘者、研究者、そしてそれを伝える表現者との切っても切れない繋がりがありました。

例えば、「恐竜ルネサンス」と呼ばれたジョン・オストロムの研究は、現在の恐竜イメージの基礎となるものですが、そこにはコンセプトを広めた表現者としてのロバート・T・バッカーが大きく関わっています。

 

ロバート・T・バッカーはオストロムの学生でした。

そして、オストロムに共鳴して「停滞していた恐竜研究を改革していく」と明言し、このパラダイム・シフトのことを、美術史におけるルネッサンスになぞらえ、「恐竜ルネッサンス」と表現しました。映画のジュラシック・パークを監修したことでも知られています。

ウォーターハウス・ホーキンズは、はじめて恐竜の彫刻をクリエイションして、世界初の一大恐竜ブームを作りました。ロンドンのクリスタル・パレス・パークには今もその成果となるイグアノドンやメガロサウルスが前時代的な恐竜像として飾られています。

 

ウォーターハウス・ホーキンズは研究者ではなく、表現者として、恐竜のメジャー化に大きく貢献したのです。

ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!

ジョルジュ・キュヴィエは、動物の体は部分から全体を推測することができると考えた最初の研究者です。

 

今では、想像しにくいですが、彼以前に、骨を組み立てることを発想した人はいなかったようで、ジョルジュ・キュヴィエによって、化石をベースにした古生物の分野は確立されたらしいです。

 

それまでは、なにか怪奇なものが土から出てくるぞ…なんだろ?

くらいの認識だったらしく、例えば、アルベルト・コッホという見世物師は、出土する様々な恐竜化石を組み合わせ、「海の怪物」なる見世物をクリエイションして一斉を風靡したりしていたようです。

シイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

はぁはぁ…。恐竜の歴史には、化石ハンターと呼ばれる個性的な恐竜化石の発掘者たちもじゃんじゃん登場します。

 

世界ではじめて、ティラノサウルスを発掘したバーナム・ブラウン。化石争奪戦を繰り広げ、最終的にお互いに破産してしまった古生物学者エドワード・ドリンカー・コープオスニエル・チャールズ・マーシュ。非常に泥臭く人間臭い、ホモ・サピエンスの活動も垣間見ることができます。

 

日本の図鑑や博物館に数々の恐竜を描いてきた山本巧さんは言います。

 

”植生を研究するために、発掘現場に足を伸ばす。恐竜が生きてきた環境が再現できなければ、恐竜を描くことはできない” 

恐竜研究は、研究者と表現者の歴史です。

 

たくさんの研究者が恐竜を発掘・研究し、クリエイターが最新のエビデンスを表現してきました。

 

ジュラシック・パークだってそうです。

恐竜研究を紐解いていくと、現在の科学主導の時代も見えてきます。

世界のVISOINはこうして日々刷新されていくんだな…

 

そんな”今”を感じることができるのも恐竜を知ることの醍醐味です。


ほかにも、恐竜を学ぶことで得られるものにいろいろなものがあるのですが、

ぼくが最近知った恐竜や自然科学の情報については……

…ゥルシュラシュフルゥゥ………!!ギャアァ…(※本来もっと早く知るべきものだった)

 

という後悔が少なからずあります…。

 

だから、子どもたちには、基礎知識として、ぜひ知っておいてほしいのです。

 

基礎知識は物事を発想する時の土台になるので、最新の基礎知識を恐竜を通して学べるっていうのは、すごくいいことだと思うのです。

”今”の裏側には、脈々と流れる命の物語があって、

”今”はまだ、未来に向かって変化しづつける途中なんだということをはっきりと突きつけてくれる恐竜たち。

 

それは、世界を俯瞰でとらえて、”今”の見え方をより多様に楽しくしてくれます。

コミュ力が大事とか、友達がいないといけないとか…

一方的な尺度で測られがちな子どもたちにとって、恐竜を知ることは大きいと思うのです。

これからさらに激しく変化していくであろう世界を考える時に、基礎知識として、恐竜のことを知っておこう。

いや、知るべきなんだ。

 

僕はそう、考えます。

 

……シャラァアア〜〜〜〜……

 

ごくりっ。

 

ギャッ…

 

ギャッ………

 

・・・・・・・・・ッッ!!!

 

 

 

キャァャァャァャァャァャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

特殊メイク協力:會田・マッシヴ


ご清聴ありがとうございました。

 

姉川は無事、恐竜化してしまいましたが、

現在カニカピラでは、凸凹の子供たちの為に、世界の幅を広げてあげようと、恐竜Projectという活動をしています。

 

「好奇心が強いが、興味のあることにしか意識が向きにくい」

「空気を読むのが苦手」

「マイペース」

「注意散漫」

「音に敏感」

「想像力が偏ってる」

 

凸凹があって、均一な教育に向かない子、集団で学ぶことに困難を感じている子。

 

そんな子たちのために、苦手を克服するのではなく、得意を伸ばしていくための教材を製作中です!

 

発足し始めたばかりのProjectですので、子供たちの為になる物を創りたい。恐竜や生き物が好きで興味がある!という方がいましたら、お気軽にご連絡いただければと思います!

ご連絡は下記のメールアドレスからよろしくおねがいします!

anekawa@kani-design.com

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